◆保育の目標

保育目標「豊かな 遊びを 通して たくましく 健やかに育つ」

 「健やかな」という言葉は、とても広い意味を持っていると思います。体の成長が危ういと言われている中で、子どもたちが「つきでた大脳」と言われる(手・足・目・耳・口)五感を自分のものとして使いこなせるしなやかな体作りを目指していまます。

 

 具体的な活動としては、意味のあるリズム運動や目的を持った散歩や園外遊びです。体作りと並行して取り組んでいることは、情操豊で感受性に富み、自ら創造していく力の育成です。毎日の歌や絵本、紙芝居の読み聞かせ、五感を震わせながら身体全体で感じる太鼓や踊りは、一人ひとりの子どもの「豊かな心」を育むものと確信しております。


◆豊かな遊び

 地域の恵まれた自然環境を大切にし、園外保育や飼育栽培、野菜作り等を積極的に行い、のびやかな自然環境の中で自由に自発的に思いっきり遊びます。

泥、水、散歩、リズム運動などの豊富な保育教材を取り入れ、五感を研ぎ澄まし、心と体を育てます。


◆たくましく育つ

 子どもは本来受動的でなく、自分から「~したい」というように能動的な生き物です。自分の気持ちを素直に表し、物事に意欲的に向かっていく、最後まであきらめない、たくましい心を育てていきます。もちろん、薄着、素足での生活を推奨します。


◆健やかに育つ

 自己主張する中で相手の気持ちを知り、物事を仲間と一緒に取り組む事ができる生活の力を育てていきます。具体的な日常の生活体験を通して物事を考えるという、幼児期特有の発達段階を保障し、子どもらしい生活が送れるよう一人一人の気持ちを大切にしていきます。また、多くの文化に触れ感性豊かな成長を促しています。


◆目標を達成するための4つの活動指針

1 安全で安心

 

 こども達の生活の場である保育園。そこで触れる土も、木も、水も、遊具や椅子や絵の具、虫や動物、太陽の輝きだって、こども達を育ててくれる大切な“事物”です。だいたい安全、だけどちょっとは危険もあるし喧嘩もある。だけど、仲間と大人達の見守る目と適切な手当てがあるから、こども達は安心して過ごせるのです。わたくし達は、そういう環境を日々創造していきます。

2 伝統と科学に学ぶ

 

 伝統文化、芸能は、長い歴史の中で育まれた、人々の明日への希望の種だと思います。これをわたくし達自らが学び、そしてこども達に伝えていきます。

 科学は未来を予測して変えていく人類の道具です。正しい理解と使い方によって、未来を何倍も素晴らしいものにしてくれると思います。 わたくし達は、こどもの事を知り、その背景も知り、適切な手立てをこうじられるよう、自からの資質向上に努めます。

3 みんなが集う場

  

 保護者と保育者と、卒園した先輩達も行事を一緒に企画、運営します。大人も本気で参加します。一人ひとりのこどもを中心に、仲間や保護者、地域の方々など、とてもたくさんの人達が、幾重にも輪を作っているのです。そんな「人々が集う場」を保育園に創ります。

4 情報発信と地域連携

 園庭に遊ぶこども達の歓声、遊戯室から聞こえるピアノや太鼓の響き、道草に学ぶこども達の真剣な眼差し、運動会や納涼祭の賑わい・・・は、凝縮された情報のエッセンスです。それぞれに背景があり、意図や思いが込められています。だけど、背景や思いは容易には見て取れません。(大事な事は見え難いのですね。)

 私達は、こども達から絶え間なく発せられる思いを、逃さず感知する共感者として、自らの感性を磨き続けます。そして、適切な情報発信者の役割を果たそうと考えています。

 

 

 

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